修理情報
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VOX 冷却水混入トラブル
走行距離1万km前後・2009年式のVOXの冷却系統のトラブルです。
冷却水の循環装置(以下、ウォーターポンプ)は車体の向かって左側のエンジンに取り付ける位置に付いています。
ウォーターポンプの点検には車体の後ろ側のカバーを外す必要があります。外装を外した後エンジン内部に異物や汚れが混入しないよう、また汚れ等で隠れていて発見の難しい故障部分発見のため高圧の洗車機で洗車をします。
(写真1枚目)エンジンを冷却して戻ってきた温まった冷却水を冷却するラジエーターの点検です。キャップを外すと冷却水の量が少なく、目視出来ないのが確認できます。冷却水がエンジン側に漏れ出している可能性があります。
(写真2枚目)左が通常の汚れ具合のエンジンオイルで、右側が冷却水が混入したエンジンオイルです。水が混ざり白濁することによってオイル
本来の潤滑性だけでなく、エンジン内部を洗浄する洗浄性能も損なわれてしまいます。
それぞれ乳白色の付着物は冷却水とオイルが混ざってドロドロになっているものです。写真右のウォーターポンプの冷却水側からの漏れをせき止めているシール(ゴム部品)の損傷によって、オイル側に冷却水が漏れ出ています。ウォーターポンプ内の冷却水のシールとオイル側のベアリングには一つのフィン(冷却水の循環のため回転している)から出ている一本のシャフトが組付けられており、オイルの交換時期が遅れることによってもベアリングの損傷により同様の症状がでる可能性があります。
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